富貴蘭 フウキラン Neofinetia falcata
富貴蘭とは、関東南部から西に自生するフウランの園芸品種の総称です。野生の中から葉や花が変化しているものを探し出し、江戸時代から観賞されてきた伝統園芸です。特に16代将軍家斉が愛好者だったといわれ、諸大名もフウランの変異種を探し将軍に献上したといわれます。春の成長期には根を勢いよく伸ばし葉を繰り出し、初夏の頃には香りのよい花を咲かせます。

花の種類は、白花・赤花・緑花・変り花などがあり、葉の芸は、葉型・斑入りなども豊富で、他の植物では鑑賞の対象としない根にも、泥根・青根・ルビー根などの根先の色もあり、まさに自然が育んだ総合芸術です。

富貴蘭が一般的な園芸の一分野としてはもちろん、園芸マニアに認知され、魅了してきたのが頷けます。ぜひ、心の癒しとなる富貴蘭の収集や栽培の楽しさを、感じてみて下さい。
各部の名称 / 附けの種類
12ヶ月の栽培カレンダー
植え替えの要領 / 置き場のいろいろ